スタッフの杉下です。
今年も酷暑になりそうですね。
夏の暑い日に草むらからムワっとした熱気を感じることはありませんか?
この熱気のことを夏の季語で「草いきれ」といいます。
ーー草いきれ人死に居ると札の立つ
という与謝蕪村の句があります。
その昔、死んだ人があると訃報を知らせる札を立てたそうです。
草がむせ返るように香る中、ぽつねんと立つ訃報の札。
夏草の強い生命力と、人の死の対比が寂しくも
美しい句だと感じます。
夏休みの宿題などで俳句づくりを課されたとき、
季語選びで悩んでしまいがちですが
むやみに難しい言葉を使うのではなく
自分で瞬時に情景を想像できるものを選ぶと
より良い句ができるのではないでしょうか。
四季がある日本ならではの言葉の美しさを
子供たちにも伝えられたらな、と思います。
もうすぐ梅雨入りです。ムシムシとした空気は不快ですが、
体に気をつけて乗り越えましょう!それでは。
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