算数障害・数概念について

毎日追いまくられているような感じで気づけば5月の末になってしまいました・・・苦笑

できていないことがたくさん・・・

 

子ども達の指導をしていると、数概念があやふやなままに学習が進んでしまうところがあるように感じます。

時間も限られている中で、いかに基礎に時間をかけられるのかが問題のような気がします。

また、算数障害ということも考えられます。

 

まず、数概念とは数処理の上に置かれるものであり、

 

数的推論

計算↑

数概念↑

数処理↑

 

となるわけです。

 

数処理とは何か。数処理とは、数詞(ichi)、数字(1)、具体物(〇)の三項関係が対応することを言います。

まずは、ここがないといけません。

 

そして数概念となっていきます。

 

ここで、大事な言葉、「序数性」と「基数性」というものがあります。序数性とは要は順番のこと、基数性とは量のこと。

まず、子ども達は序数性から入っていきやすいと思いますが、基数性の概念がなければ、例えば水の量を考えることができません(水は順番で数えられません)。

1cm、5cmの数直線の長さが違うものを提示して、本当は1,5(1を基準とするならば5という判断)と答えてほしいところを、単純に2つ呈示されているので、1、2と答えてしまう場合、ここの概念が未定着の可能性があります。つまり、順番で答えてしまっているということです。

 

ここが未定着なままにかけ算、わり算といってしまっているケースは多くあるように思います。

発達障害の子は発達がゆっくりなので、この部分はむしろじっくりと向き合う必要があるように感じます。

 

どうやって指導していくか、なのですが、やはり具体物を使っての学習になるかと思います。

触れて、大きさ、長さ、重さを感じることで次第に感覚的にこの基数性の概念が育っていくと考えられます。

 

塾ではこの数概念を育てるために下のような教材を作っています。

 

実はプラスチックの既製品を使っていたのですが、どうも子どもの反応がよくないので、手でしっかりと感じられる木のブロックの塊を作っています。これで、数概念の形成の一助となれば、と思っています。