今回、100マス計算で間違いが減少した生徒がいたのでここで紹介したいと思います。
九九については苦手意識があったようで、なかなか定着することが難しい状態でした。
そこで、毎時間100マス計算に取り組んでみました。
100マス計算の最初の頃は、1の段~9の段全てをやっていましたが、途中から間違いが多く現れる、5の段以上に絞って行いました。毎回のタイムを計りつつ、間違いが何個あったのかを記録してきました。
また、宿題で九九の苦手な段のプリントに取り組んでもらいました。本人の得意を考慮し、イラスト・視覚的手がかりを元にするプリントを用意し、授業においても九九カードによって九九の定着を図りました。
その結果が下記のグラフです。
始めのころは間違いが5あたりを前後していましたが、4月に入り、3週連続間違い0を達成しました。
4月12日については、おそらく何らかのイレギュラーな作用が働いた可能性がありますが、4月5日も間違いが0であったことを見ればおそらく4月以降は定着が強くなったと考えられます。本人も達成感を感じているようでした。現在、割り算の学習もしていますが、かけ算の知識を活かしてスムーズに取り組めています。
2~3か月の集中的な指導でしたが、このような変化が見られました。指導の結果から以下のようなことが考えられます。
本人は視覚的に覚える方が得意なことから、暗唱は行わず、宿題のイラストつきのプリント、授業でのカードを使った学習と視覚的に数字の印象を強く持たせる指導により、記憶に定着しやすくなったことが考えられます。また5の段以上に絞った取り組みにより、本人も記憶の容量を効率的に使うことができたと思われました。また、毎回100マス計算の問題を行い、記録をとっていくことでのモチベーションを維持することができたようです。
少し実践を考察してみましたが、このような感じでした・・・
今回の指導で改めて思えたのは、まずは継続は力なり、だなと。それと共に、何を継続するのか、そこを本人に合わせた形で提供することなのだな、と思いました。
ですが、なかなかこれが難しい・・・継続することよりも、本人が「継続できること」を見つけることが大切なのかもしれません。
何よりも本人の頑張りに拍手!
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