イベント~農業体験~

日曜日に塾イベントを行いました。

 

今回は、支援級生徒を対象とした農業体験です。

武蔵野市の「NPO 武蔵野農業ふれあい村」の方々に場所を貸していただき、ご指導していただきながら行いました。

今回、トウモロコシと枝豆を植える、という作業を行わせていただきました。



まずは、畝を作ります。クワで土を耕します。クワの持ち方を習いながら、耕していきます。これもなかなかの運動量。


次は土を平らにしていきます。きれいに平らにするのはなかなか難しい・・・


マルチシートをずれないように張っていきます。マルチシートは穴が開けてあり、これで等間隔に種を植えることができるのです。真剣な眼差し!


指で土に穴を開け、種を植えていきます。種には色がつけてあります。


最後に鳥にとられないように上からネットをかけて完成です。最後までしっかり協力して作業をしました。

 

農作業は単純に体を動かせばいいのではなく、かなり繊細で緻密な作業で頭を使わなければできません。種を植えるマルチシートは何mで何cm間隔で穴が開いている。そうすると、種がいくつ・・・ネットを張るためのワイヤーは何本いるか・・・

本当に必要な算数の力がわかります。学びの本質がそこにはありました。

今回は、コロナもあり何をするか、また支援級の子達にこそ、体験してもらいたいものは何か、と考え、野外で農作業というものにチャレンジしてみました。

 

生徒にさせるのではなく、今回は先生達も一緒に作業をしています。私ももちろんしました。

 

作業をしているといつの間にかその作業そのものに没頭している自分に気づきました。

単純作業なのですが、そこには、めんどくさい、きつい、などというネガティブな気持ちが全く湧いてきませんでした。むしろ、もっと上手くしよう、きれいにしたい、そういう気持ちが自然と出てくるのでした。

皆、カメラに向かって笑顔でピースをするような表情、状況ではありませんでした。しかし、顔は真剣そのもの。

 

やっていることは作業です。ある意味労働です。ですが、どんなゲーム、遊び、テーマパークにも味わせることができない、目的に向かって体を動かし、上手い、下手ではなく、没頭するという、本当の意味での楽しさ、充実感が垣間見える時間なのでした。

農作業は人間性の出発点でもあり、何かDNAが開花しているような感覚でした。宮沢賢治が伝えたかったのはこういうことなのかな、とも。

 

見学したり、最新の施設で体験したりすることももちろんいいですが、この大地から感じうるものは何にも代えがたい貴重な体験で、その価値を再認識するのでした。私自身が大切なことを学べた気がしました。


夏には収穫ができるそう。上手くできるかな?

失敗してもそれも学び。成功、失敗ということもないはず。

 

このような貴重な時間、場所を提供してくださった武蔵野農業ふれあい村の皆様、ありがとうございました。