指と脳 

発達に特性のある子は鉛筆の持ち方が不自然な子が多い。微細運動が難しいという運動感覚的な問題もある。

ただ、ほとんどの子はなかなか矯正が難しく自己流の持ち方をしてしまっている。

 

ひらがな、漢字はアルファベットと比べ、曲線、細かい運動を有する文字である。

正しい持ち方をすれば親指、人差し指の腹部分がしっかりと鉛筆につく。また、そこに対する微妙な力具合で字の曲線、大小をつけることが日本の文字の特徴でもある。

 

しかし、この親指、人差し指の腹がついておらず親指の第一関節部分で挟んでいるだけとしたら。仮に文字を書けるようになったとしても脳に対する刺激が乏しいのではないかと考えられる。つまり、間違った持ち方をすると、それで学習をしても頭に残りにくいと考えられる。学術的な比較は知らないが、おそらく、そうだろう。

 

やはり、ペンの持ち方、箸の持ち方は大切なのだ。指は外部の脳である。

子どもの指を見て、ホムンクルス の脳の図が思い浮かんだ私なのだった。