湯島聖堂に行ってきました

湯島聖堂に行ってきました。受験生の合格と生徒の学業成就を祈願してきました。孔子が祀ってある湯島聖堂。私が育った町は孔子とゆかりがある町でした。だからよく小学校の頃から孔子の話を聞かされていました。そういうわけで何とも親近感を覚えるのです。

元々は儒学者の林羅山の子孫である林家の私塾があった場所。今から200年前の寛政9年(1797)、この場所に幕府直轄学校として、「昌平坂学問所」が開設された。まさに近代教育発祥の地。

 

孔子が説いた「儒教」とは「人の生きる道についての教え、道徳」のこと。

 

孔子は「恕」を説いた。「恕」とは、簡単に言うと思いやり。自分がされたら嫌なことは人にはしない。

 

くー!!大人には耳が痛い言葉・・・

 

しかし、この言葉はどうも自分を律するような厳しさを追求することではない気がする。「恕す(ゆるす)」とも書く。

 

つまり、相手を恕せるか、それは自分を恕せるか、ということにもなるのだ。もっと言うと自分に対する優しさだ。そして同じく孔子が説く「仁」という普遍的な人間愛にもつながることになると思われる。

 

なかなか深い・・・人に本当の意味で優しい社会になっているのかな、と最近はよく感じる。皆、どこか息苦しさを感じて生きている気がする。自分だけがよい思いをすればそれでいいのだろうか。それは本当の意味では優しくないはずだ。

 

「仁」と「恕」、子ども達に伝えていけたら。そして受験生の合格と生徒達の学業成就を願う。