長野県松本市に行く機会があり、以前から行ってみたかった旧開智小学校に行きました。色々なことを思う時間となり大変有意義でした。
1872年(明治5年)に学制が発布され、旧開智小学校は、1873年(明治6年)に開校。その後、当時としては新しい擬洋風建築の建物として新校舎が建てられました。近代学校建築としては初めての国宝となっています。明治時代の教育の営みが今でも息づく建物なのです。
当時の教室。引き出しは上の天板の開閉式となっている。
授業してきました。笑
生徒の気分で写真を撮ってもらった。なぜかお母さんとお子さんも一緒に撮る構図に。ブログで使ってもいいとのことだった。
歴史を感じると共に今も昔も変わんないな~とも思うのだった。
例えばこのカード。私が作っているものとデザインもそっくり。考えていることは一緒か・・・
生徒心得。昔の方がシンプルに必要なことを伝えている気がする。いつからだろうブラック校則ができたのは。
言うことを聞かない生徒への罰について。「遊戯禁止」だと。笑
やっぱり子どもは遊ぶことを禁止されるのが最も効くのだろう。
卒業生である澤柳政太郎の言葉が印象深い。成城学園の創始者。成城学園に行ったばかりだったので何とも呼ばれている感があった。
結局何が書いてあるのかと簡単に言うと・・・
若者は、真面目なことに対しては全然興味ないのに、どうでもいいくだらないことには、あーだこーだと言う、どうしたものか、と嘆いているようである。
100年前の若者・・・渋谷のハロウィンの若者と変わらんのか 笑
見づらい写真で申し訳ない。とてもいい言葉だったので。
「愛国主義は人類共愛主義と調和されねばならぬ」「国際社会と調和されない国家主義は斥けなければならない」
「児童に自学自習する力と、其の精神習慣が養成されたなら、中等教育や高等教育は別に学校を設けず、生徒が自学自習して行けばよい・・・かかる時代がこないに限らない。否その来ることを希望せねばならぬ」
変わらないこと、変わったこと、沢山あるけど、教育者の思いはずっと弛まずに場所や時間を超えて流れ続けるもののようである。
私もその中の一人である、という自覚を持ちたいと思うのだった。
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