教育について最近考えたこと①

「教育基本法第1条(教育の目的) 教育は、人格の完成をめざし…」

 

教育とは何だろうか。まだ道半ばではあるが、最近の考えを書いてみる。

 

 

人間は一個体として誕生し、身体的、精神的発達が生じる。成長する、ということである。生命が脅かされない環境が与えられれば、発達の順路を通り、生物として成長していく。

 

しかしながら、特に身体的な発達がある、ということだけで人間は人間たらしめられるのか。人間を人間たらしめるもの、それが「人格」ではないかと私は解釈する。すなわち、人間という個体において「人格」という要素が組み込まれて初めて、その個体は人間というものになっていくのである。

 

では「人格」とは何か。まとまりがつかなくなるもなり、若干抽象的にもなるが、「その人らしさ」であると思う。

 

人間という個体はそれぞれにその個々人しか持っていない形質がある。その形質をいかに最大限に発揮させるのか、そここそが重要であると思われる。

 

いわゆる天才と呼ばれる人々はその形質の発揮と環境とのマッチングが偶然的な部分も含め、できた事例であると言えよう。

 

だが一方で、社会的な適応が難しく、精神的な部分での辛さを抱えている人が増えている現状をどう見ればいいのか。その人達は本当に望んでそうなっているのだろうか。多くは、自分の中に人に言えない鬱屈した気持ちを持ちつつ日々を暮らしているのではないか。平和な日本で生命が保障されているにも関わらずである。

 

つづく・・・