間違えることは悪いことか?

連日猛暑ですね。一体いつまで続くのやら…ク―ラーの効いた部屋から外に出るだけで勇気がいる感じです。

猛暑の中ですが、授業の送り迎え、面談に来ていただく保護者の方々、大変感謝しております。ありがとうございます。

 

さて、最近考えることがあります。それは、学習における「間違うこと=悪いこと」という認識です。

多くの人は小学校から中学校に通い、そのまま高校、大学と進む人も少なくはありません。

 

そこで与えられるのは、おびただしい数の教科のプリント、宿題、テストです。当たり前といえば当たり前ですが、常に私達は○(マル)つけをされつづけているのです。

 

〇がつけば、単純に嬉しいですし、✖がつけば気持ちは下がります。〇がつくと大人からは褒められ、✖がつくと叱られます。

 

そうすれば当然、✖がつくことはよくないこと、避けるべきこと、悪いこと、という認識が知らず知らずの間にできていく。大人がそうやって育ってきたのだから、当然子どもにもそれを教育として与えます。

 

ですが、最近ふと思うのが、これは本当に教育的によいことなのか、ということです。多くの子どもが学習が嫌いになる心理的要因は、✖がつけられた数だと思います。

学校に勤めていた時より、✖がつくだけで一気に顔が暗くなる子がいましたし、テストで悪い点であればがっかりして答案を見ようとしない子等、多くの子どもが間違うこと、✖がつけられることで気を落としてしまっているという印象があります。

 

深く考えれば、✖は、悪いことでも何でもなく、単なる記号。そこはまだ学習が定着していない自分の課題、ということなのです。つまり、これからそれを理解をして、努力をしていくべき箇所です。言い換えれば、自分を伸ばすチャンスとなるものなのです。

 

ただなかなか、言葉では簡単に言えるが、難しいものです。✖という記号が与える印象でしょうか、どこかネガティブな印象を持ってしまいがちです。むしろ、〇つけを失くして、間違った問題に〇と印とつけてはどうだろう、とも考えています。

 

〇をたくさんもらえるように、✖を少なくして、という観点を一度見直すことも大切なのではないかと思う最近なのでした。