ここで紹介する教材は一部です。生徒の数だけ教材があり、個に応じて日々開発しています。

数概念ブロック

集合数の理解が難しい子に使用する。つなぎ目がわからないようになっているため、直観的に数を量として判断する練習になる。

また、触れて重さ、長さを感じ取れるため、感覚的に数概念を学ぶことができる。

方程式ボード

数字や文字のカードをポケットに入れることができる。プリント上では、数字や文字が変化することが記憶残りにくく、混乱しがちな生徒に用いる。カードを使って手によって数字や文字を選んでいくことにより、移項・代入などについて感覚的につかむことができる。

ブロックカード


数概念の定着のために利用する。ブロック的に描かれた四角の数を瞬時に答える、指定の数字にする組み合わせをみつけるなど、数字ではなく、数の大きさを直観的に認識することをねらいとする。5は一つのかたまりとして長めの四角となっている。

LEGOかけ算


10ごとに色が変わっており、右側に1~9までの数字がついている白のブロックがある。

白のブロックを学習する九九の段に合わせて数を変える。

九九を唱えながら一番下から白のブロックを上にスライドさせていく。こうすることによって同じ数で増えていくことが理解することができる。視覚・聴覚・触覚を使い感覚に訴える。

教科書マンガ

光村図書 国語2 生物が記録する科学-バイオロギングの可能性


教科書の説明文をマンガにしている。文章読解が苦手な生徒でもイラストで内容のイメージ・概略を掴むことができる。文章に対する心理的な抵抗を減らし、課題に取り組むことができる。

暗算ボール

10までの数の概念・合成分解の定着を図る。アイマスクをすることで触感のみで数を想起しなければいけない状況を作る。指や具体物を見ることができない中で、数を頭の中で操作する力を養うことができる。

筆算ボード

筆算をカードで行い、書字が必要がない。書字に困難がある子に対しては、計算のみに集中できることになり、認知・心理的負担が減る。カードを置く場所は枠で書いてあり、位取りも視覚的にわかりやすく、間違えは少なくなる。繰り上がりの際の小さな枠も用意している。タブレット上とは違い、手で具体物を触れることでより感覚に刺激を与えることができる。

音読プリント

右が教科書、左が独自プリント。教科書は明朝体であるが、UDデザインのフォントで打ち直してある(定型発達の子にも有効)。

文字への注意、読みに困難がある子に配慮し、教科書の段落にこだわらず、読みやすいまとまりで区切り、改行を行っている。

音読の流暢性が増し、生徒の自信につながる。また内容をスムーズに頭に入れることができる。

神経衰弱カード


漢字の部首や図形等をゲーム形式で覚えることができる。

単に覚えるというものではなく、複数のカードの中から選ぶ、一時的に記憶する等、空間認知、ワーキングメモリーの認知訓練的な要素も含まれている。

ゲームなので、感情を惹起し、記憶に残りやすくなる。指導者とのコミュニケーションも促進できる。


立体漢字

漢字を3次元で考えることができる。

反復練習によって運動記憶に覚えさせるものではなく、触覚を用いて漢字の字形の認知を高める。

書字に困難がある生徒に対する支援として使用する。